―個性を活かし合える家族、それがオムニプレゼンス―

「オムニ」とは多種多様を表すラテン語を起源とした言葉です。演劇というと、脚本や演出といった「こうしなければならない」という台詞や手法があるように思われがちですが、それらは必ずしも必要とは限りません。

役者が本来持っている力をどれだけ活かして周りと連動できるかを考えて表現を作っていくことを心がけています。だから、演技に正解を求めません。全員が全員違う役割で違う個性だからこそ作ることのできる形があります。

会社勤めの人や学校の先生など、役者さん以外の人もこのワークショップには興味をもって来てくれます。それは、ただ演劇を練習するだけではなくて、「人としての気持ちの伝え方」や「相手の感情を受け取る力」など、コミュニケーションを大事にしたワークを行っているところに演劇という枠組みを越えた面白さや重要性を感じてもらっているからだと思っています。